Abhyanga
アビヤンガ — アーユルヴェーダのオーダーメイド・オイルマッサージ
5000年の伝統が積み上げてきた施術
体質(ドーシャ)に合わせて選ばれたハーブ抽出オイルを、
経絡とマルマに沿って全身に塗布する。
最古かつ最も基本的なアーユルヴェーダ施術を、
東京・松濤の完全招待制サロンで。
What is Abhyanga
アビヤンガとは — 語源と歴史
アビヤンガ(Abhyanga)は、サンスクリット語の Abhi(向かう) と Anga(手足/体の部位) を組み合わせた言葉で、 直訳すれば「体に向けて」「四肢へと注ぐ」を意味します。 アーユルヴェーダの古典『チャラカ・サンヒター』『スシュルタ・サンヒター』には、 アビヤンガが日常的な健康法(ディナチャリヤ)の一部として記載されており、 老化を遅らせ、疲労を取り除き、視力と睡眠を支える施術として推奨されてきました。
古典の記述に従えば、本来のアビヤンガは特別な日のご褒美ではなく、 毎日の歯磨きや入浴と並ぶレベルの「日課」でした。 インドの家庭では現代でも、母親が子どもにオイルを塗る、家族で互いに肩や足を塗り合う、 という形でアビヤンガが続いています。 Salon de glam が提供するアビヤンガは、その日課のもっとも整った形 — 体質に合うオイル、適切な圧、施術環境のすべてを揃えた一回 — としてご体験いただくものです。
日本でアビヤンガを単発の「リラクゼーションメニュー」として扱うサロンも増えていますが、 本来のアビヤンガはドーシャ診断に基づくオーダーメイドが前提です。 同じ「オイルを塗る」でも、何を、どこに、どの順序で、どの圧で塗るかが体質ごとに違う。 その違いを大切にしているのが、Salon de glam のアビヤンガです。
Not Just Oil Massage
アビヤンガと一般的なオイルマッサージの違い
日本で「オイルマッサージ」と聞いて多くの方が思い浮かべるのは、 エステサロンやスパで行われる、筋肉のほぐしと血行促進を目的とした施術ではないでしょうか。 アビヤンガはそれとは別の体系に属する施術です。 目的、オイル選定、順序、圧の方向 — どれを取っても異なる思想で組み立てられています。
目的の違い
西洋系のオイルマッサージが主に筋肉と血流に働きかけるのに対し、 アビヤンガはドーシャのバランス調整、神経系への鎮静作用、マルマ(後述)への刺激を主目的としています。 筋肉のほぐれは結果として起こりますが、それは目的ではなく副産物です。
オイルの違い
エステ系オイルマッサージはアロマオイルやキャリアオイルを香りで選ぶことが多いのに対し、 アビヤンガはハーブを煎じて作られた「メディカルオイル」をベースに使います。 セサミオイルをベースに、ハーブをじっくり煮込んで作られたメディケイテッドオイル(医療オイル)は、 単なる香りづけではなく、ハーブの薬性をオイルに移すための古典的な調合です。
圧の方向と順序
アビヤンガでは、毛流に沿った方向、関節を中心とした円運動、四肢の末端から心臓方向へのストロークなど、 古典に基づく決まった順序と方向で施術を行います。 これは血流とリンパの流れを尊重するためであり、また気(プラーナ)の流れを乱さないためでもあります。
Dosha & Oil
ドーシャ別オイルブレンド
アビヤンガで最も重要なのは、使うオイルが体質(ドーシャ)と合っていることです。 同じオイルを全員に使うアビヤンガは、本来のアビヤンガではありません。 Salon de glam では ドーシャ診断 のあと、 その日のあなたに合わせてオイルを調合します。
| ドーシャ | ベースオイル | 傾向と狙い |
|---|---|---|
| ヴァータ | セサミ(温性・重性) | 冷え、乾燥、不眠、不安傾向に。温かく重いオイルでヴァータの「軽性」「冷性」を相殺する。アシュワガンダ、ブラフミーなど鎮静系ハーブを煎じたメディケイテッドオイルが基本。 |
| ピッタ | ココナッツ(冷性・軽性) | 炎症傾向、イライラ、消化過剰、紅潮に。冷却作用のあるオイルでピッタの「熱性」「鋭性」を鎮める。ニーム、サンダルウッド、シャタヴァリなど涼性ハーブと組み合わせる。 |
| カパ | サンフラワー or マスタード(軽性・温性) | むくみ、重だるさ、停滞、過剰な睡眠欲求に。軽くスパイシーなオイルでカパの「重性」「冷性」「停滞性」を動かす。ジンジャー、トリファラなど刺激系ハーブを使う。 |
体質は固定的なものではなく、季節、生活、年齢、その日の体調で揺れ動きます。 生まれ持ったプラクリティ(基本体質)と、いまのヴィクリティ(現在の状態)の両方を見たうえで、 毎回最適なオイルを選んでいきます。
Marma Points
経絡とマルマ — 体表の生命点
アーユルヴェーダには「マルマ(Marma)」と呼ばれる体表のポイントが 107箇所 あるとされています。 これは古代インドの戦士たちが戦闘時に避けるべき急所として記録した知識が、 後に医療体系として整理されたものです。 現代解剖学から見ると、マルマは神経束、リンパ節、筋肉の交差点、関節、血管の集中部位とおおむね対応しています。
アビヤンガでは、これらのマルマを意識しながらオイルを塗布していきます。 ただ全身を撫でるのではなく、マルマに穏やかな圧と熱と油分を届けることで、 その地点の神経・血流・気の流れに静かに働きかけるのが本来の目的です。
順序の意味
アビヤンガは決まった順序で進行します。 足先から始まり、脚、腹部、背中、腕、肩、首、頭部、そして顔へ。 これは「末端から中心へ」「下から上へ」というアーユルヴェーダの原則に従ったもので、 血流とリンパの自然な流れを助けるためのものです。 施術者が気分や好みで順序を変えることはありません。
Frequency
推奨頻度 — 古典と現代のあいだ
古典アーユルヴェーダの理想は、毎日のセルフアビヤンガに加えて、 施術者によるアビヤンガを週1〜2回受けること、とされています。 しかし現代の生活リズムでこの頻度を維持するのは現実的ではありません。
Salon de glam ではSubscriptionの中で 月1〜2回のアビヤンガ を基本としてご案内しています。 これは、季節の変わり目とドーシャの揺らぎに対応するための、現代的な最低限のラインです。 生活がより整っている時期は月1回、ストレスや季節の影響が強い時期は月2回、というように調整していきます。
特に 季節の変わり目(春・梅雨入り・盛夏・秋口・冬入り)には、 その時期のドーシャに合わせたアビヤンガを受けることを伝統的に推奨しています。 季節が変わる前にドーシャを整えておくことで、季節性の不調を未然に防ぎやすくなります。
Self vs. Salon
自宅アビヤンガとサロンの違い
セルフアビヤンガ(自宅でのオイルマッサージ)は、Salon de glam でも積極的におすすめしている日常のセルフケアです。
ただし、自宅では再現できない要素もあります。
ドーシャ別ハーブ抽出オイル
セサミ単品ではなく、複数のハーブを煮込んだメディケイテッドオイルは、 家庭で作るのが難しい仕込みを必要とします。 Salon de glamではドーシャ別に調合されたハーブオイルをご用意しています。
マルマへの正確な圧
107箇所のマルマの位置と適切な圧の方向は、知識として知っていても自分で行うのは困難です。 施術者の手が外側から働きかけることで初めて到達できる地点があります。
神経系の深い鎮静
自分の手で自分にオイルを塗るのと、誰かに塗られるのとでは、神経系の働き方が異なります。 受け取る側に回ることで、副交感神経が深く優位になる体験は、サロンでしか得られないものです。
カウンセリングとの統合
その日の状態を言葉にしてから施術に入る、施術後に体験を振り返る — このBody(施術)とMind(対話)の往復は、Salon de glam が中核に据えているアプローチです。
At Salon de glam
Salon de glamのアビヤンガ
Salon de glam のアビヤンガは、Subscriptionの各コース(Basic / Premium / Luxury)に 組み込まれた基本施術として提供しています。 完全招待制という枠組みのなかで、一人ひとりの体質と生活に寄り添う形でしか提供できない施術です。
希望される方には、CBDマッサージ としてタイ・パヤオ産オーガニックの BiBi CBD を配合したアビヤンガもお選びいただけます。 CBDの経皮吸収とアビヤンガのドーシャ調整を組み合わせることで、神経系への働きかけがより穏やかに、より深くなります。
施術の終わりに シロダーラ(第三の目にオイルを注ぐ療法)を組み合わせるアドオンもご用意しています。 アビヤンガで全身を整えたあとに、思考と神経の中枢へ最後のひと滴を注ぐ — この組み合わせは、深い休息を求めている方に特におすすめしています。
FAQ
よくあるご質問
アビヤンガの所要時間はどれくらいですか?
標準的なアビヤンガは60〜90分です。Salon de glamではSubscriptionのコース(Basic / Premium / Luxury)に応じて時間を調整しています。事前カウンセリングを含めて、トータルで90〜150分ほどお時間をいただきます。
服装や着替えはどうすれば良いですか?
施術用のガウンとペーパーショーツをご用意しています。当日は着脱しやすい服装でお越しください。施術後は髪と肌にオイルが残るため、ご来店時とお帰り時のお召し物は同じで構いません。重要なご予定の直前は避けていただくのが安心です。
施術後すぐにシャワーで洗い流したほうがいいですか?
アーユルヴェーダの伝統では、オイルが皮膚から吸収される時間を確保するため、施術後すぐの洗髪・入浴は推奨されません。Salon de glamでは施術終了から30〜60分の余韻のあと、サロン内のシャンプー設備で軽く洗い流していただきます。ご自宅で再度ゆっくり入浴されると、より効果を実感いただけます。
どれくらいの頻度で受けるのが理想ですか?
古典アーユルヴェーダでは毎日のディナチャリヤ(日課療法)として推奨されますが、現代の生活リズムでは月1〜2回が現実的な目安です。Subscriptionの形で継続することで、季節の変わり目やドーシャの乱れに対応しやすくなります。
妊娠中や生理中でも受けられますか?
妊娠初期、特定の疾患をお持ちの方は施術をお控えいただく場合があります。生理中は強めの圧を避ける、特定のマルマには触れない、といった調整で対応可能です。事前カウンセリングでその日のご状態を確認させていただきます。
セルフアビヤンガ(自宅でのオイルマッサージ)でも十分ですか?
セルフアビヤンガは日常のセルフケアとして非常に有効で、Salon de glamでもご自宅での実践をおすすめしています。ただし、ドーシャ別オイルの選定、マルマへの正確な圧、施術中の深いリラクゼーション状態は、サロンでの施術でしか得られない要素です。両者は補い合うものとお考えいただくのが良いと思います。
Contact
お問い合わせ
アビヤンガを含むSubscriptionのご相談は、まずカウンセリングから。
完全招待制のため、お問い合わせの際は紹介者または知ったきっかけをお知らせください。
※ご返信まで24時間ほどお時間をいただく場合がございます